花清

南口の植木は　金木犀と　百日紅（さるすべり）と　もみの木です。

夏の熱い暑い太陽にきらきらと笑って咲いていた百日紅は、毎年ゴウジャスで見事です。

秋が深まり始めると　金木犀の季節。気づかないうちに　ひっそり咲くので　かぐわしいかおりに　あっ　と思う方が大半でしょう。

今年も　金木犀の季節がやってきました。私の青春の高校生時代にタイムスリップする香りです。金木犀ってたった一つの小さな花で　存在をアピールします。もう取り壊された　木の校舎の階段に　たった一つ落ちていた　金木犀のちいさなちいさな花の香りに誘われていくつも　詩を作ったりしました・・・・

実家の庭には　金木犀の大きな木があります。この季節に戻ることがないので　すっかり忘れていました。

今きっと　いい香りを　放っていることと思います。

そういえば　びわの木も　イチジクの木も　柿の木もありました。

一人っ子の私の父、母は　花が好きでした。季節の花を朝切って水揚げして　毎週月曜日に校長室に届けたのは、母にいわれるままだった。

ユリが咲く季節は　ユリを、アジサイの季節は　カットした切り口をガスの炎にあて　すぐ水になんて　水揚げしたっけ。

父は庭木の苗を良く買ってきていました。

すおう・れんぎょ・くちなし・こでまり・椿

桜はなかったな～～～

花に囲まれて育ったのを　改めて感謝です。

なくなった父の話になるのですが、私に茶道を勧めました。実際自分も嗜んでいたからです。

四国は裏千家が多いようです。桐生では　表千家が主流のようですね。おかげさまで少しはおしとやかに育ったのかしら・・・・

懐かしい話です。一人娘でしたので目に入れても痛くなかったことと思います。

遠くに嫁に出すことは　心配の極みだった事と思う。ありがとう。おとうさん、おかあさん。

私達の息子のお相手が　一人お嬢さんです。感慨深い話です。

一番しっかりしなくてならないのは　本人ふたりと　考えます。

我々は先に　歩いています。仲よく幸せにね。