花清

松木克之様

長い間の心のこもった治療に　感謝申し上げます。

特に最後の日は　出口で　お見送りまでいただきましたことを

父が一番喜んでいると　思います。父に代わり　御礼申し上げます。

私が先生の存在を知ったのは　母からの　携帯への緊急連絡の時でした。

人工呼吸器を付けないといけない状況に落ちいった　とのお話を直接いただきました。数年前のことでした。

今になってわかることですが、　あの時点から　父の長い闘病生活が始まった。それは、本人にとっても母にとっても　試練の道だった。と。

そしてその責任を一身に受けていただき、家族とともにご心労いただいたのは　松木克之先生でした。

母の仕事は　父を清潔に保つこと　だった　と思います。

身体を張って動き回り、　やせ細そり　背中まで曲がってしまった母。

私がついている限りは、天命を全うさせてあげたいと思う母に　脱帽でした。

愛情なのか　執着でないのか？　そう娘までもが考えたのですから

看護士の皆様も　仰天だったことでしょう。

向こう見ずの発言と思って下さい。

私は改めて　医療の現場は大変だなあと実感しました。看護士の皆さんに　本当に良くしていただきましたことに　まず感謝いたします。

そして　先生の心と同じお気持ちの看護士さんが　益々増えられることを　願望いたします。仕事として動くのではなくて　天職として患者さんに向き合ってほしい。

父は、診てくださる方一人一人の　心　を　感じていました。（声にならなくても、私には　はっきりわかりました。大きな声で言えるほど　看病に戻っていませんが････）

だから、　本当の心ある松木克之先生　父はあなたが本当に好きだった。

何回もお話　いたしましたが、「おとうさん　松木先生だよ」と　声をかけると　うつらうつらしていても　目を開き嬉しそうな顔をする父。

先生を最初から最期まで　信頼していました。静かに命を閉じることが出来たのはその証しだと思います。

感謝をどう表現すればいいのかわからないくらい　感謝申し上げます。不謹慎かもしれませんが、父の臨終の折には　先生の胸に飛び込んで泣きたかったです。家族以上に父を思っていただきましたこと　娘として御礼申し上げます。ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　2009.9. 26　　　　　　近藤祐子